最終更新日 2025年4月29日
アトックスによる解説!人々の心に残った震災のその後
日本は地震の多い国だと言われており、実際に江戸時代に何度も大地震が起こり20世紀に入っても関西地方で最大級の震災が起こっています。
21世紀に入っても散発的な地震が発生していましたが、2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。
揺れが原因で物が落ちてきて負傷した人や、火災によって被害を受けた人が多かった一方で大きく注目されたのが津波です。
海に近い地域の街並みは一瞬にして荒廃し、ニュース番組などで津波が堤防を越え家々を飲み込んでいく光景を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
この大災害によって人々の防災意識は、格段に高まったと株式会社アトックスは言及しています。
例えば防災用品を備えるようになったり、避難場所を確認するなどが挙げられます。
現在では少しずつですが復興の気配を見せ始めておりますが、まだまだ十分とは言えないと考えています。
街並み自体はある程度復興しているとは思いますが、依然として放射能汚染の恐怖を感じ被害地域に足を踏み入れるのを躊躇する人が多いのです。
食べて応援という合言葉がありますが、とは言ってもそれが確実に安全なのかを疑う人も多くいるでしょうしできればリスクは避けたいと考える人が多いのが実情です。
確かに政府が指定した避難指示区域はあるものの、徐々にですが縮小しています。
すべて解除されるのはまだまだ先のことになるかとは思いますが、辛抱強く待てば避難している人々は再び元の地域に住めるのではないでしょうか。
被災地を助けたい多くの人の活動
この災害で注目されたのが、被災地を助けようと強く思っている人が多くいるということです。
私自身、過去に東北地方に住んでいたこともあり友人と1か月間のボランティアに参加しました。
被災地に赴いてはじめに思ったことは、ニュースなどで報道されている以上に被害が大きいことです。
ニュースではあくまでも取材のできる範囲でしか報道できませんが、実際に自分の目で見てみるとここまで悲惨なのだとしっかりと感じることができます。
ボランティアの場所は東北の中でも特に被害の大きい福島県でした。
内容は様々でしたが、主に倒壊した建物の木材の搬出や体育館に避難した人へのお世話が多かったです。
私の場合は担当が割り振られましたが、場合によっては自分の得意なことで支援ができるとも言われています。
木材の搬出では男性のみが担当すると思っている人もいるかもしれませんが、女性が多かったのには驚きました。
また、高校生が団体で若さとチームワークを活かして精力的に動いていたのが印象的で私は辛さというよりもむしろ若い人に負けないぞと思いながら、精一杯働いたのを覚えています。
このような復興への支援方法がある反面、様々なイベントで勇気づけようという動きも見られます。
例えば福島県のサーキット場でのモーターサイクルフェスティバルです。
魅力的なゲストを呼び、サーキットの走行体験やタクシーに乗ってドリフトを体験できるものなどです。
会場では福島県の名産を購入できるショップも開かれ、少しでも風評被害を緩和しようという熱意が窺えます。
復興のために行われているスポーツイベント
サッカーで復興を支援する動きも見られました。
チームはサッカー元日本代表選手や有名ミュージシャンで構成され、地元の高校生も参加しています。
福島にはプロチームもありますので、今後もこういったイベントを毎年開催していけば復興につながるのはもちろんのこと、福島から世界的なチームが誕生する可能性も考えられます。
こうしたスポーツイベントは数多く行われましたが、その中でも人々が参加できるのが福島復興マラソンです。
サッカーの場合は観客の方が多くなってしまいますが、マラソンならば実際に被災地を走ることができまた違った視点で災害を見つめられるかもしれません。
2019年の大会こそ台風の影響で中止になりましたが、コースは東日本大震災の浸水エリアです。
毎年コースも変更されていますので、第1回からすべて参加している人も多いと言われています。
フルマラソンだけでなく5kmコースや親子で走れる2kmコース、車いすジョギングなど基本的には誰でも参加できるイベントです。
参加費用は被災地支援に使われるため、一日でも早く東北エリアがより活性化するためには欠かせないイベントと言えるのではないでしょうか。
私も2度参加したことがありますが、走る度に少しずつではありますが街が蘇っているのが分かります。
前回は走行できなかった場所が走行できるようになったり、見たくても近くまで行かなくては見られない名所も近くで見られたりと、時間の経過とともに確実に復活していると感じました。
大震災後もこれほどの規模ではありませんが、大きな地震は起こっています。
最近では首都東京を中心とした地域にも発生するのではないかと言われていますが、東日本大震災を経験した人もしなかった人もこれを教訓にして防災意識をより一層高めていく必要があるのではないでしょうか。